前回のブログで記載した通り、今回は新製品の紹介を兼ね開発者の設計後記を載せることにしました。機器名称は「TMDS to LVDS 信号変換装置」としましょう。型番はiM1594aです。

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TMDS to LVDS 設計後記

自身が担当させて頂いた自社開発製品「TMDS to LVDS」の設計に区切りがついて思うことは、「苦労はしたが、やりきれて良かった」というのが率直な感想です。開発当初の試作機では、まさかの結線ミスが発覚し、早々に改版が決定する事態となった時は、さすがにへこみました。ただそこは気持ちを切り替えて、試作機で出来るだけの機能確認は実施してから改版する運びとなりました。

機能実装を進める中で、信号出力回りは過去の経験もあって比較的スムーズに実装することが出来ました。そこまでは順調に実装が進み安堵感もあったのですが、TMDSのFPGA受信回路設計で苦労することとなりました。

社内的にTMDSをFPGAに直結した事例がなく、回路を実装してデバッグするものの、受信信号が上手くデコードできない、等の課題に直面しました。そのような課題に対しては、ロジックアナライザを組み込んで、波形と睨めっこし原因を探ったり、自身の設計を見直したりと、地道に回路をアップデートしていく日々が続きました。

そんな紆余曲折がありまして、なんとか製品基板製造に進むことが出来ました。

試作機では確認できなかった機能も正常に動作し、最終のデバッグを終えて製品化を迎えるに至りました。

本件では、回路設計～FPGA設計まで一貫して担当させてもらったことによって、エンジニアとして新たに学べたことが多々あり、良い経験をさせて頂きました。

本製品が、少しでもお役に立てることがあれば幸いです。

尾崎 仁一

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尾崎君、ありがとう。成功体験は確実に力になります。